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パリときどきバブー

パリを拠点に活動するフォトエッセイスト/ヘアメイク、とのまりこのフォトブログ。
飼い犬バブーと7歳の息子プチモンスターと共に、パリの日常をお届けします。
東京・西荻窪のフランス雑貨店「ぼわっと」オーナー。
パリのガイドブックなど著書は13冊。雑誌やウェブメディアでもコラム連載中。
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やっぱり変じゃ。フランス人。

国が違うから。
文化が違うから。
そう思い込ませるようにして自分の頭をコントロールしないと、相当理解出来ないことが多いフランス。
もちろん、どこの国に行ってもこれは変わりないのだろうけれど、「せ・世界トップを走っているはずの先進国で…。」と、あぜんとすることが多いフランス。
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不思議すぎる国、おフランスを応援!


「国が違うのだから。」という理由で頭をコントロールしないと、日々怒りで爆発することが多いので、一生懸命「そういうもんなのだ」という振りをして自分を暗示にかけます。
そして「不思議発見」という言葉に置き換えておもしろいネタにする位の勢いがないとやっていられません♪
さて、今日は朝から我がアパートの水漏れ問題を解決すべく、点検調査の人たちが家にやってきました。
とにかくパリには古いアパートが多く、素敵なパリらしいアパートであればあるほど中は問題がいっぱい。
何百年以上も前の建物を問題が起こるたびにちょこっと直し、さらにその直し方は日本人には想像できないほど「適当大王国」のものですからあまり解決しないことも多く、その年代の分だけ中はボロが多かったりします。
やっぱり変じゃ。フランス人。_c0024345_751421.jpg

そんな我が家も例にもれず。
水道管などが古く、以前から全館で水問題があったのですが、あまりにもひどくなったので、アパート住民達が真剣に動き出したようです。
湿気で私のアパートの壁もかなりボロボロはがれていますが、下の方の階はさらにひどいらしく、天井にキノコ(?!)がはえていたりするということ。
そんなわけで原因を突き止めようというのが今日の趣旨だったらしいのですが…。
各階の持ち主およびその家の担当をしていると思われる不動産担当の人や、調査の人などがいきなり20人くらいやってきました。
もちろん、予告されていた時間を大幅に大幅に遅れて…。
大家さんから連絡があったのは前の日の夜。
「もし出かけるなら、鍵あるし、出かけてても大丈夫。問題ないわ。調査の人に鍵渡しておくから。」
なんて言われたけれど、もうそういう発言が出ることがもうビックリ。
知らない人を自分の留守中に勝手に入ってどうぞと思う人が一体全体いるのでしょうか。
「自分から離れて置き去りになっているものを盗まれても自分の責任、置いた方が悪い」という考えの国で、そんな知らない人に勝手に入ってほしくない。
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と、予定があるのに出かけられない…とイライラしながらも家にいてよかった…。
だって、いきなり知らない誰かもよく分からない人が20人くらいどかどか入って来て、みんな好き放題。
家中見放題。
挨拶もそこそこに、調査という名のもとに勝手に物は動かすし、関係ないところまで入って行ったり。
そしてどこに原因があるかという調査結果によって、おそらく工事代などの分担も決まって来るためかなりヒートアップしている人々。
「ちょっと5分くらい、点検させてね。」
という言葉はどこへやら。
いきなりみんなで腰をすえる。
ある者たちは我が家のサロンに書類を広げて討論会。
そしてある者は携帯に向かって大声でプライベートな会話中。
そしてある者は置いてあるカメラやパソコンをジロジロ。
ちょっと考えられません。
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出かける予定があるのに。
人の話は全く聞かず、ヒートアップしたら誰にも止められず、人の発言にかぶさりかぶさり言いたいことを言って行く、収拾のつかない討論会の場になってしまった我が家。
この人々が去って行くとともに出かけようと、お出かけ準備をして待っていると。
「ああ、君出かけるの?
でも問題ないよ。すぐ出て行くし閉めて行くから。」
……。
いえいえ、なんで住人の私が知らない人たちに送り出されなくちゃいけないのかしら…。
でも私が出かけようとしているのを気づいてくれたこのムッシューはまだ良い方。
そんなこともお構いなしに討論会を続ける人たち、見物を続ける人たち、携帯でおしゃべりを続ける人…。
朝からなんだかグッタリしてしまいました(泣)。
と、愚痴ばかりになってしまいましたが、こんな時のコツはこのダメダメな状態を眺め呆れつつ、「日本ではこれってないなあ〜。気配りが出来る日本人ってすごいな〜。」と考えてみること。
滅多に吠えないバブーがちょっと吠えていました。
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バブーにもきっと分かったんだろうなあ…。
今日はもっともっと吠えてもよいぞよ、バブー!!





↑侵入者達に吠えてみたよ。ポチッ…

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Commented by kanabo73 at 2008-10-24 18:32
いやぁ〜、ご苦労さん。
本当、日本ではあり得ないことがいっぱい起こる国だよね。
「留守中に業者が入る」ということは私も何度も言われたけど、とてもじゃないけど家をあけるわけにはいきませ〜んって感じ、笑。
こういう不思議なことを体験すると、どうしても日本と比較してしまいがちで、「日本だったらこんなこと絶対あり得ないのにな〜」と考えてしまうよね。でもそれは時にはストレスにもなっちゃうから、「日本とは違うんだ」と割り切って理解するしかないんだよね。そのアパートもかなり古そうだから、「配管工事」となるとかなりのオオゴトになりそうだね。道のりは長いかもしれないけど、がんばれ〜。
Commented by mitshuri at 2008-10-24 18:50
まりこさん、こんにちは!
私は、エッセンで暮すまでは、日本のようにきっちりしているんだろうな?なんて思っていたのですが、こちらで暮らし始めてそれは錯覚だったと気がつきました。私達が住んでいるフラットも100年ものなんでこの間も電話の線をフラットごと修理したところです。まぁ、これがエッセンなんだと今は何も期待していませんが...。(苦笑)でも、まりこさんの今日の日記を読んでこちらより上手を行くパリはすごいな!と思いました。日々の生活を楽しみながらも、日本は素晴らしい~!と思います。(笑)
それと、プチ天使ちゃんのバブー君の怪我や病気を言い当てる不思議な力はほんとにすごいですね!子供ってほんとに心が純粋だから、大人の私達が見えないものを感じることが出来るんでしょうね。
こちらは、急に冷え込みました。きっとパリも変わらないと思うので、どうぞ風邪など引かないように気をつけて下さいね。バブー君にまた会いたいです。
Commented by yukikomrt at 2008-10-25 03:58
まりこさん、こんにちは。(その後バブーくんを近隣にてまだ見かけていませんが。)
わかりますぞおお!!!その気持ち。
私も以前アパート全体の水漏れを直すのにうちのベランダから這い上がって外壁を直すということになり、その日1日家にいろと。仕事があると言ったら鍵貸せばいい、とまりこさんと同じように言われ、そんなのできないものね、仕方なく1日いました。で、直しにきたオヤジが、いきなりうちのコンセントから工具の電源をとり修理を始めた…。ありえない!!!
文句いいましたが、一緒にいた管理組合のおやじが「じゃ、どこから取るんだ?仕事の邪魔をする気か?」と。仕事の邪魔はどちらだよお!自分が私の立場だったらきっと猛列にくってかかるだろうに。
そしてもっとひどいのは…その後まだ水漏れはあちこちの家で続いているのです。
こんな人たちの国が国として機能しているなんて不思議だよね。
Commented by tonomariko at 2008-10-26 06:07
★kanabo73さん やっぱりどこの家でもけっこうそうなんだね。大家さんが「勝手に入るからでかけてもいいよ」っていうパターン。これって本当にあえりえん。だって、日本ならまだもっといい気がするけれど、あっという間にものが盗まれるこの国、誰も信用ならんよねえ。。。
そんな時にものがなくなっても責任をとってくれるとは思えないし…。
Commented by tonomariko at 2008-10-26 06:09
★mitshuriさん ドイツっていうのは、わたしにとってはすごくすごくすごくちゃんとしているというイメージなのですが…。そうでもないんですねえ。やっぱり日本ってすごいんですねえ。。。
わたしも最近、ドイツに行きたいなあ。遊びに行きたいなあ。元気かなあ。なんて思っていた所でした!
Commented by tonomariko at 2008-10-26 06:10
★yukikomrtさん ほんとほんと。ひどすぎる。もっともっと怒りを爆発させたいけれど、ブログだから我慢しているわたしです(笑)。ほんっともっと働け〜!!もっとフランス語が日本語並みに話せたら、皮肉の500連発くらいいってあげるのに…とちょっと悔しい思いをしています。。。
by tonomariko | 2008-10-24 07:45 | フランス不思議発見 | Comments(6)
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