マティス部屋 市立近代美術館

エッフェル塔を間近に望むセーヌ川沿いにある、市立近代美術館
(Musee d'Art Moderne de la Ville de Paris)。

パリにハネムーンへやってきた親友夫婦(ハネムーンにいらっしゃい!・・・参照)に、「マティスの素敵な絵があるから行こう!」と誘われ、美術館の苦手な私は
しぶしぶ重い腰をあげた。

毎回美術館ネタを書くたびに、私の「美術館ぎらい」について記しているが、最近は「嫌い」という表現を使うには、美術館さんに失礼だと思う程にはなってきたような
気がする。
美術には決して詳しくないのだが、嫌いではない。
そもそも「パリにいると、相当たくさんの美術館に行ったでしょう?!」と言われることが多いのだが、「いつでも行けるから・・・。」と思ってしまい、日常生活で美術館に時間を割くことがほとんどない。
う~ん。私もぐーたらなので、時間があいたら寝たい・・・なんてネクラ?!な発想で・・・。
それこそ観光客が来たのをきっかけに、一緒にお供する程度。

そんなわけで相変わらず美術館の作品たちへの知識は乏しいのだが、「美術方面に詳しくない=苦手」という意識がものすごく強いような気がしている。
知らないことは恥ずかしいことだと思いこんでいるのだ。
美術の教科書に載っていた超有名な絵だとも知らず、「ふ~ん」と通り過ぎてみたり、「ふむふむ、これ好き。」とか「おっ、これ家に飾りたいかも。」と思って作者を見てみるとピカソだったり。
そんな適当な見方をしていた(それしか出来ないし・・・)ので、「私は美術館は苦手なのだ」と思っていたのだ。

ところが最近、同じ親戚だとは思えないほど美術に詳しい伯父と美術館めぐりを
していた時、「それはそれでいいんだよ。」と言われてから、なんだか「そっか~。
いいのかいいのか。あたしゃ間違っていなかったよ。」(開き直ったちびまる子ちゃんのようだが・・・)と美術館を少し楽しめるようになった。
それにしても知っていたらもっと楽しめるのだろうから、ちょっとずつでも覚えていけたらいいのだが・・・。

そんなわけで、相当それてしまった話をもとにもどして、この市立現代美術館。
入り口を入ると正面が「Salle Matisse(マティス部屋)」。
警備員のおじさんが手を振りまくり、「早く入ってこ~い。」と呼んでいる。
入っていけば、大~きな空間に、大~きな絵が飛び込んで来て、ものすごく迫力ある荘厳な空間だった。
絵の正面の床にぺたんと座って、しばらくぼーっとしてしまった。


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文化のちがいでしょうか。
私も美術には全然詳しくないのですが、美術館へ行くのは大好きです!
詳しい技法や年代も知らず、自分で勝手に「これは好き!これは嫌い!これは変~!」とジャッジして眺めるのが楽しいのです。だから一人で行くことが多いです。詳しい人と一緒だと、説明されるのに疲れたりで・・・一人だとマイペースに観れますしね♪
岡本太郎の本に、「美術を知らない少女に自分の絵が大嫌いだ!と怒りを込めて言われたのが一番嬉しかった。」と書かれていました。太郎さんに共感でした。
それにしても、いつでも美術館へ行ける状況が羨ましいです!
この美術館、夏になるとカフェテラスがおすすめのようで、あたたかくなったらぜひ行ってみようと思っているんです。セーヌ川とエッフェル塔をのぞめてとても素敵な場所ですよね!