フランスは辛抱辛抱です。
小さいながらも豪華絢爛で人気の美術館にそこに併設されているカフェ。
コートも脱いでしまうような夏らしい日だったので、太陽を待ちわびていたみんなが出て来ていて、そのサロンドテもいつにも増して大盛況だった。
パリときどきバブーを応援…
愛想のよろしくないパリっぽい感じのマダムの給仕人や、まだ新人の何も分かっていないような若い男の子の給仕人やらでちょっとみんなてんてこまい。
平日なのに客はどんどんやってくるし、多くの人は晴れた日を享受しようとテラスに座りたくて並んでいる。
取材の約束をしていた私も、そんなてんてこまいの中に巻き込まれ、上からの話がうまく伝わっていなくて「そっちが今日この時間にって言ったんやないかいっ!」っとこみ上げるプチ怒りは飲み込み、散々待ったあげくやっと着席。
あ〜あ。
ま、いっか。これがフランスじゃ。
そう思ってぼ〜っと眺めていると、日本人のご夫婦がやってきた。
「地球の歩き方」を持って観光らしき熟年のご夫婦。
どうしてもテラス席に座りたかったらしく、お目当ての席にずんずん向かって行った所…。
「ムッシュー、ムッシュー!そこに並んで待っていて下さい!」
と給仕係のマダムに注意された。
このサロンドテ、人気のスポットなので客もたえず、入り口には割と分かりやすいようにここでお待ちくださいって並ぶように書いてある。
基本的に係の人がどうぞ〜って言ってくれるまでみんなそこで待つ。
ところがおじちゃんは空いているテラス席を見つけて、
「あそこ、いいのね。」(もちろん日本語で)
って入り口付近にいた、てんてこまい中の若者ギャルソン君に合図を送った。
ギャルソン君も他のおばあちゃんのお会計に手間取っていたため、よく内容は分かってなかったと思うけど、なんとなく「ウィ」って言ったのだ。
だからご夫婦はその席につこうとしたわけだったのだけど、それを知らなかった給仕マダムが「案内するまで待って」と言った。
「プリーズ、ウェイト、ムッシュー。プリーズ、ウェイト。」
サロンドテがてんぱりすぎていたための行き違いでまあしょうがない。
おじちゃんは一応確認を取ったから座ろうとしたし、給仕マダムはみんなが座りたくて列が出来ているテラス席だから余計、順番に案内するまで待て〜!と思っただけ。
おじちゃんは、「いや、あいつがいいって言ったんだよ。あいつが。」と、若者ギャルソン君を指差す。
もちろん日本語で。
「うわ〜。。。あいつって日本語分からないからと言っても失礼じゃないのかい…。」
と心の中で思いながら、給仕マダムはもちろんおじちゃんの言うことは理解出来ないので
「プリーズ、ウェイト、ムッシュー。」
と呆れた顔で繰り返し、大きくため息ついてしまったりしている。
とってもありがちなフランスでの光景…。
態度の決してよろしくない、いや、サービス大国日本からやってくると「態度が悪い」とも言えるパリのこんな人々。
そして、メルシーもボンジュールも、一言も、一言すらもやってきた相手国の言葉を使ったりせず、上から目線の態度を日本語でとってしまうサービス大国日本からやってきてしまった観光客。
両方のいい分はそれぞれ分かる。
この行き違い、ちゃんと両方に説明してあげたいなと思いつつ、なんか言った方がいいのかしら。。。と思った瞬間。
フランスのサービスにきれたおじちゃん。
「あいつに言ったんだよっ。おいっ!」
っと、パンパンと手をならし、まるで映画の中でご主人様がメイドを呼びつけるように大声を出して若者ギャルソン君を呼びつけた。
これはさすがに日本語でもみ〜んな分かっちゃいました。
あまりにも横柄なおじちゃんの態度に、一瞬サロンドテの空気が凍り付つき。
私も口をポカンとあけたままおじちゃんと目が合うまで思わず睨みつけてしまいました。
色々言葉の通じない外国だから、習慣が違うから起こる行き違いがあったけれど。
これはやっちゃダメよ〜おじちゃん…。
日本人の評判が下がってしまいます。
っていうか、日本でもダメだと思うのだけど…。
いつもこうなんだろうなあ…。
と思いながら、なんだかちょっと残念な気持ちになったのでした…。
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「ここはフランス、ここはパリ。お買い物は売り手と買い手の取引。お客さまは神様じゃない。」って。
件のおじちゃんは・・・日本でも困ってる人多し、かも、ですね。
(まさか元ウチの上司じゃないだろうな・・・パリ旅行とか言ってたから)
それにしてもこの素敵なカフェはどこなのでしょうか?かなりの有名所ですか?いつかパリに行ったらぜひ足を延ばしてみたいけれど、なんだか気が引けちゃいそうな雰囲気だな…。
何だか、とっても残念な観光客と遭遇されたのですね。。
同じ日本人としてショックです。
旅先に行ったら、旅先の国のルールを少しは気にかけて欲しいですね。
上から目線なところ・・・日本人にありがちかもしれません。
サービスが過剰なだけに、誤解してしまうのかもしれませんね。
まさにtonomariちゃんの言うとおり、サービス大国からやってきた人の過ち・・・私もすっごく恥ずかしく思いました。
さて我が家ももうすぐイタリアへ・・・。
とりあえずヴェネチアに行きます。
今回もパリには寄らない日程なので
tonomariちゃんちはイタリアに遊びに行く予定ないですか???
あっちで会えたら素敵なんですけどねぇ・・・。
おじいちゃま、ちょっとアレだったですネ。。。
こういう時、両方の意見がわかると困りますよネ〜
実に、仲裁するにもしないにもタイミングが難しい!
ちょっと残念ですが、仕方ないですょ(笑)
そういうおじちゃんには、すっげー高い観光税を払ってもらうとか…、いや、入国を許可しちゃダメですね。いや、日本から出国させちゃダメだ。
私は、ルーブル美術館に行ったとき、不幸にも日本おじちゃん団体ツアーに遭遇し、でっかい声で、いろんな場所で、当然挨拶もなしで、「モナリザはどこ?」「トイレはどこ?」「絵葉書はどこ?」と5~6人から聞かれました。 それは、まぁ日本人同士だからしょうがないと笑い話にしましたが…。実はニッポンのおじちゃん、日本女子の間でもめっぽう評判悪いよ~ん。
日本はお客様は神様なんだけどイタリアでは違うんですよね。
お店に入るときには挨拶をしたほうがいいし、何かを手に取るなら一言声をかけて見せてもらう。お店に入るって事は他人のおうちにお邪魔したのと同じだし商品はお店の持ち物だし、店員さんは一人の人間でお客さんも店員さんも同じ人間なんだって事ですよね。(店員さん神様の場合もあるけれど・・)同じ立場の人に、まして初対面の人に「あいつ」と言う言葉は使いませんもんね。日本とルールが違うから仕方がなくても、日本でも最低限「あいつ」なんて使って欲しくないですね。
日本でもそれはダメですよねー
お店の方や他のお客さんへも心を配りたいなぁ~と思います!
せめて不快感を与えないように・・
やっぱり気持ちよく楽しく過ごす方がみんな良いですものね^^
そこはあまりに客が多いので、名前を聞いて順番に呼び出すという
システムのようでした。店員さんに意味不明の言葉(日本語)でまくし立て
最後は怒って店を出て行きました。どなたか、有名ブランド店での
買物のルールブックを作って頂けたら、と思います。
買うなら入れ、買わないなら入るな、冷やかすなとパリ在住の兄に
いつも釘を刺されます。でもたまには「買わないでも」見たいですよね。
私もイタリアで販売の仕事に携わっているのですが、
「あら、あんた日本人?」とこの前言われたばかりです。
あんたって…。
「あいつ」や「あんた」は相手に対してとても失礼な言葉なんだという認識はないのでしょうね。
ビックリですが。
一番近くにいる奥様が注意してあげられるといいんですけどね。
「お前は黙ってろ」って言われちゃうかな?
このおっちゃんも、絶対日本でもこんな横柄なんだろうな~。
それに、海外に来たのなら現地の挨拶言葉や、少しの英語は分かろうよ・・・。日本でもお店で並ぶことは多いんだし、空気を読まないと(^^;
居合わせた人たちの、憩いの時間をぶち壊されたことがなんとも気の毒です。
「悪い悪い、がははは」くらいの鷹揚さが欲しいところですね(爆)
でも、日本でも外国でも、こういう人はどこにでもいるんでしょうね・・・悲しいことに。自分も気が付かないうちに、そうなってないようにしなきゃ!
私が日本で働いていた時も、同じ年層なのにとっても感じのいい方と不快な気持ちになる方2つ分かれてたのを思い出しました。
きっとサービス業につかれた事無い方なのかな、と感じます。
イタリアでもお店でボンジョルノと挨拶をしても、時々日本人のお客様は
ボンジョルノと返してくれないんです。
イタリアではですが、お店はお店の人のお家のような物。
無断で家に入って行くような事と同じで、『お願い!是非ボンジョルノだけは言ってー!!!』と心の中で叫んでしまいます。笑
(もちろん、とっても素敵な笑顔で言ってくださる方もたくさんいらっしゃいます。)
でもその方の横柄さには、とてもがっかり…。私がその場にいたマリコさんだったらとっても悲しい気持ちになってしまうかもしれません。
日本の「お客様は神様です」の商売の在り方は、一方で、
本来対等である人と人との関係を歪めてしまっているのかもしれませんね。
フランスを旅した時、
「ぼんじゅーるむっっしゅー。あんオレンジジュースしるぶぷれ!!」
「I want ルージュ!(赤いのが良い!)」
などという調子で喋り倒し、
それは私の精一杯ではあったのですが、
フランスの方に失礼だったなぁぁと思っていました。
それでも、私のトンデモ語は不思議と問題なく通じ、
フランス人はみなさん感じも良く、懐の深さを感じたのでした。
直接人と人とが触れる場こそ、文化の受容度が試されますね。
次回、機会があれば、もう少し、言葉をなんとかして行きたいものです。