パパの特製手料理
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この日は改めての「弟天使くん、誕生祝いパーティー」だった。
「改めて」というのも、あの、弟くんが産まれた、ママが産気づいた時に集まっていたメンバーと同じだから。
こういう時、フランス人の男の人って本当にいい感じに家族思いでよくがんばってパパするなあと思う。
(もちろん日本人にだってそういう人はいると思うし、フランス人でもしない人はいるのだろうけど。)
少なくとも、いつものこのメンバー(3組の日仏カップル)を観察していると、いい感じでやさしい。
本当に素敵なカップル達なのだ。
この日もプチ天使ちゃんの家ではないところでパーティーをした訳だけど、パパは息子祝いのためのごちそうを作る。
羊のオーブン焼き(特製ビーンズソースシチューはまた別に作ってあって、とにかくゴージャスなのだ)。
家のオーブンには入りきらないというので、昼間から行ったり来たりしながらこちらのお家のオーブンで準備をしていたらしい。
「なんであんなに子供なんだろうね〜。一番年上には見えないねえ〜。」
なんて、いつもは女性軍にその精神年齢の低さをネタにされてしまっている(?!)、少年のような心を持ったパパなんだけど。
家でご飯を食べようとなるといきなり素敵なフランス家庭料理を作ってくれたり、一緒に旅行していても男達だけで買い出しに行ってくれたり(途中で飲みたいからという噂も会ったが…)、片付けはぜ〜んぶ、男達だけでやってくれたり。
一方で、これから産気づいた妻を病院に運ぶって時もいつも通りお酒を飲んでいたり(ちなみに、飲酒運転とみなされる数値は日本とは全然違う&やっぱりこっちの人はお酒に強いので、運転するからといってお酒をやめたりする人はほとんど見たことがない…)。
「パパ〜。大丈夫なのかい。」
と、突っ込まれることも満載なのだけど、なんだか押し付けがましくもなく、いたって当たり前のように家族想いでパパらしいことがたくさん出来るのって本当に素敵な家族だなあ…と思う。
せっかく作ってくれたパパの特製料理。
肝心の弟天使くんは食べられないけれど。
こんなパパがいて、ほんとによかったねぇ。
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